美容室に求められる意識改革
理美容室経営者の多くは、理美容師が経営を行っています。これと
似ているのが飲食業界ではないかと思います。つまり、料理人が経
営者。そうなると、技術の上手い下手、料理の味がイコール経営で
あると勘違いしている人が多いのです。
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未だに美容室の多くが「技術イコール経営」の考え方で経営を行っ
ており、技術が上手ければ経営も上手くいくと思い込んでいます。
実際には、そんなわけがなくて、たまたま美容室の存在に価値があ
ったこととパーマに絶大なニーズがあっただけで、以前からも技術
が上手い下手は経営とはあまり関係はありませんでした。
もちろん、技術も最低限度のレベルに達していなければならないと
は思います。
理美容師は免許が必要ですが、よくよく考えるとコロナ禍が炙りだ
してくれたと私は捉えているのですが、その免許の意味は技術に対
してよりも衛生管理に対しての意味合いが強いような気がしていま
す。
今後は、理美容室を開業する場合、衛生管理に今まで以上に重きを
置かれることになるでしょう。
技術と衛生管理が指定された基準を満たしてさえいれば理美容室は
誰でも開業できるわけですから、その先にあるはずのお店が繁盛す
るかどうかは、それ(技術と衛生管理)以外の要素がかなり影響す
るのは誰が考えても分かりそうなものです。
アベノミクスと理美容業界
以下引用。
安倍晋三首相が退陣し、8年近く続いた2期目の安倍政権が行なっ
たアベノミクスに関する検証が各方面で行われています。おおむね
高い評価を得ているようですが、理美容業界の場合はどうなのでし
ょう?
アベノミクスは「3本の矢」に代表される経済政策が行われました。
第一の矢「大胆な金融政策」、第二の矢「機動的な財政政策」、第
三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」の3つです。理美容業界と
は直接的な関係は希薄ですが、回りまわって業界の景気もよくなる
はずでした。
アベノミクスの結果、株価は大幅に上昇し、企業の経常利益は高水
準になり、倒産件数も減るなど、確かに目に見える効果はありまし
た。
有効求人倍率は高水準で推移し、賃金も上昇したと政府は説明して
いますが、賃金の上昇は人々が期待したほどではなかったようです。
理美容業は、人々の生活に密着した生活サービス業で、人々の収入
が上昇して初めて、利用回数が増え、高い料金を払うようになりま
す。むかしから、理美容業は世の中の景気に一足遅れて反応すると
いわれています。
しかし理美容業界を国の経済指標のデータをもとにマクロ的に俯瞰
すると、アベノミクスの恩恵は受けていません。なかには高収益を
上げている理美容店もありますが、業界全体ではアベノミクスの以
前から緩やかに売上の縮小傾向が続いています。オーバーショップ
という業界事情もありますが、人々の所得が上向いていないことが
影響しています。
アベノミクスの3本の矢、理美容業界に到達する前に落下してしま
った、というのが業界の評価でしょう。そしてコロナ禍です。理美
容業界の現状は厳しい。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
確かに理美容業界は厳しいのだと思います。がしかし、やり方はいくらでもあるのも事実。#美容室
— arusara (@arusara_jp) October 5, 2020
アベノミクスと理美容業界https://t.co/Do13F8gsHC
『確かに理美容業界は厳しいのだと思います。がしかし、やり方は
いくらでもあるのも事実。』
経済というものが繋がっている以上は、店舗に限らずですが経営が
景気に左右されるのは当たり前です。
コロナ禍と騒ぎだした当初こそオンラインビジネスだから影響は限
定的のような印象がありましたが、所詮はビジネスですからお客が
あってこそ成り立つわけです。
そのお客がどのような仕事で生計を立てているかまではコントロー
ルすることなど不可能でしょう。
そういえば、人事院が今年度の国家公務員給与改定で、ボーナス引
き下げを勧告しました。
当たり前ですが、公務員が給与を減らされると、確実にモノやサー
ビスの購入を減らします。
本来であれば、公務員が買うはずだったモノやサービスを生産して
いるのは、ひょっとするとあなたかもしれません。
例えば、ある美容室のVIP客が全て公務員とすると、どうなるでし
ょうか?
安定した職業の象徴のような存在である公務員ですらコロナ禍にあ
っては安定どころの騒ぎではありません。
今回ほど、美容室も自分のお店がどのようなお客に支えられていた
かを思い知らされたことはないでしょう。
これは、美容メーカーであるうちの会社でも同じことが言えて、ど
のような美容室と付き合っていたのかを改めて思い知らされました。
コロナのような予測不能の事が今後もきっと起こることでしょう。
それ自体を予測することなど無意味ですから、どんな事が起きたと
しても臨機応変に対応できる能力を身に付けなければならない。
美容室にあっては、「技術と衛生管理の充実を目指す」ことは当然
として、来店しているお客と来店する“はず”のお客の喜ぶことに
常に想像をめぐらせなければなりません。
今まで以上に美容室は、「技術を売る」という意識から「お客の喜
ぶこと」をいかに提供できるかという意識改革が求められているの
ではないでしょうか。
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