美容室の仕事は奪われている!?


ヘアマニキュアも最初は、美容室だけのものでした。ヘアダイと違
って「染みない」「傷まない」「手触りがいい」「白髪もキレイに
染まる」等の謳い文句のもとヘアマニキュアが美容室を席巻しまし
た。その謳い文句が来店するお客に十分に知れ渡ったときに、ドラ
ックストアでヘアマニキュアが販売されるようになりました。

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プロである美容師の口を使ってヘアマニキュアを宣伝しているわけ
ですから、それがドラックストアで買えるとなると、そりゃ売れる
でしょう。


ホームカラーの存在を知らない人の方が少ないと思います。

いつの間にか、美容室の仕事は、美容室だけのものではなくなり、
ホームカラーをはじめとして自宅で誰でも出来るようになりました。


後は、手間とクオリティーの問題くらい


逆に言うと、それらが解決すれば、ヘアカラーをわざわざ美容室で
やってもらう必要性がなくなります


コロナ禍により、ホームカラーをする人が増えたそうです。

もちろん、「やっぱり美容室で髪を染めてもらわないとダメだ」と
改めて思った方もいるでしょうが、多くは、「まあ、これでもアリ
かな」と思ったはずです。


その需要をメーカーが見逃すはずもなく・・・


【50代の白髪染め問題】セルフカラーもダメージレスへ!頭皮に優
しい「最新白髪染め5選」


以下引用。


繰り返し自分で染めるとなんだか痛む…。

一般的に市販されているヘアカラーは均一に素早く染められるもの
の、髪や頭皮がゆらぐ40~50代では、ダメージを感じる方も少なく
ないのでは?そこでおすすめしたのが、トリートメントタイプの白
髪染め。ヘアカラートリートメントなら、刺激もなく、自宅で手軽
に染められる。しっかり染まってケア効果も高いおすすめの5品を
セレクト。(後略)

以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。




この手の商品には斜に構える美容室。商品の完成度が高まれば美
 容室からヘアカラーの技術がなくなるというのに
。』



美容室で市販のカラー剤の話をすると大抵が批判的というか、明ら
かに下に見ています。


理美容室で育毛剤に関連する商品を紹介すると、決まって言われる
ことが、「髪の毛が実際に生えるものをもってこい(結果の商品)」
です


これって、少し考えれば誰でもわかるのですが、もし仮に髪の毛が
生えるものがあるとして、わざわざ理美容室に売り込みにいくでし
ょうか?

ここが理美容業界の象徴的なところで、結果が出るもの“しか”扱
わないという考え方というか姿勢なのです


結果が出るものを遠回しに理美容室に卸す人がいるのでしょうか?


育毛剤のみならず育毛、発毛、養毛について、かつらメーカーは、
絶対に生えるモノが登場しないからこそ商売を出来ると考えている
のです


先程も書きましたが、理美容業界は、絶対に髪が生えるものがあれ
ば、商売が出来ると考えています



この考え方の相違は、考え方の差というよりは、埋めがたい溝と表
現したほうが適切かと。


一言でいってしまえば、理美容室の「想像力のなさ」が今の厳しい
業界の現状を招いているとしかいいようがありません


想像力がないのですから、お客の心を想像することも汲み取ること
もできるはずもなく、あるとすれば、こちら側(美容師)の都合ば
かり



育毛剤やカラートリートメントの完成が、誰が一番“損”をするの
かを想像することができない
のです。


コロナ禍も相まって自宅でのヘアケア関連商品は、これからどんど
んクオリティーが上がっていくことでしょう。

コロナ禍にばかり目を取られていると、日本の人口構造の変化であ
る少子高齢を見逃してしまうことになり、歳を取ることによる様々
なトラブルを回避・予防する美容関連商品の開発・販売に各メーカ
ーがしのぎを削っています。


そんな世の中の流れを見ようとせずに美容室をやっていて上手くい
くはずがありません。


美容室は、自分達の仕事が奪われていることに気づていいるのでし
ょうか?






これからの仕事のあるべき姿はテクノロジーの進歩が左右するとい
っても過言ではありません。ということで以下の三冊がお薦めです。


望月智之さん「2025年、人は「買い物」をしなくなる」




山本康正さん「次のテクノロジーで世界はどう変わるのか」




加谷珪一さん「ポスト新産業革命 「人口減少」×「AI」が変える
経済と仕事の教科書」





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