想定していたより長生きする可能性が高い!?


『ライフ・シフト―100年時代の人生戦略』の中で紹介されている、
米カルフォルニア大学バークレー校とドイツの学術機関マックス・
プランク研究所の共同研究によると将来の寿命予測によれば・・・

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2007年にアメリカ、イタリア、フランス、カナダなどの先進国で生
まれた子供の半数が104歳まで生き、日本で生まれた子供の半数が
107歳まで生きる、とされています。


高齢者、50年で2000万人増
出生数は4割減、厚生労働白書


以下引用。


田村憲久厚生労働相は23日の閣議に、2020年版厚生労働白書を報告
した。「令和時代の社会保障と働き方を考える」をテーマとし、平
成元年の1989年から、高齢化がピークに近づく2040年までの約50年
間の変容を推計を含めて紹介した。高齢者数は人口の12.1%の1489
万人から35.3%を占める3921万人に増える一方、出生数は125万人
から74万人に40.8%減少する。人口構造の変化とそれに伴う社会保
障に必要な費用が膨張することを指摘した。

40年に65歳の人が90歳まで生きる確率は、男性42%、女性68%と予
想。「人生100年時代」がより身近になる。


以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。




コーホート平均寿命で平均寿命を発表すれば、よりリアルに感じ
 られるのでは
。』



国が発表している2015年の日本人の平均寿命は、

男性:80.79歳
女性:87.05歳


です。男女の平均を84歳としても、上述の107歳まで生きるとすれ
ば、20年以上も開きがあります。


これは何故でしょうか?


『ライフ・シフト』で紹介されているデータは、これまでの人間の
長寿命化の速度から予測される今後の長寿命化を計算に入れた「
ーホート平均寿命
」です


一方、国が発表している平均寿命は、今後の長寿命化を一切計算に
いれていない「ピリオド平均寿命」だからです



先進国の平均寿命はこの200年間ずっと、10年ごとに2~3歳ペー
スでほぼ右肩上がりで一直線に延びており、いまだ減速する気配は
見られないそうです。



『ライフ・シフト』によれば、寿命が延びた要因として以下のよう
に説明しています。

以下引用。


平均寿命の上昇には、健康、栄養、医療、教育、テクノロジー、衛
生、所得といった多分野における状況の改善が関係している。

どの要因の影響がもっとも大きいかについて、人口学者の見方は一
様ではないが、専門家の共通認識に最も近いのはサミュエル・プレ
ストンの研究だろう。

プレストンの推計によれば、所得の上昇と栄養状況の改善が平均寿
命上昇の要因の約25%を占めているが、大きな要因としては、感染
症の媒介生物の駆除、医薬品、予防接種といった公衆衛生関連のイ
ノベーションが挙げられるという。

啓蒙活動が果たした役割も大きかった。例えば、喫煙と寿命の関係
についての啓蒙キャンペーンは大きな効果をもった。


以上引用。



健康に関する啓蒙キャンペーン、テクノロジーの進歩、病気の早期
発見、治療法の向上などにより、人間の寿命はずっと延び続けてお
り、今後起こりうるテクノロジーの進化や様々なイノベーションを
無視して、ここで「長寿命化」傾向が止まると考えるほうが不自然

だ、と『ライフ・シフト』の著者であるグラットン教授らは指摘し
ています。


ちなみにですが、日本において100歳以上の方がどれだけいるかご
存知でしょうか?

100歳以上の人は全国で8万450人もいるそうです(2020年9月1日
時点の住民基本台帳に基づく)。


平均寿命はあくまで、がんや心筋梗塞、脳卒中などの急性の病気や
事故で亡くなる人も含めての平均値です。

つまり、大病や怪我をしなければ、100歳を超えることのほうが当
たり前になるのです。


どうやら、想定していたよりもはるかに長生きする可能性が高い
ようです(私だけの想定かもしれませんが・・・)。


働き方、生き方云々の前に、長寿命化という現実から目を背けず、
自分の認識をまず改めることをしなければなりません。



誰もが100歳以上生きる時代。

それはつまり、「リタイア後の生活が長期化する」ということ。

定年退職後の余命を20年と見積もっていたものを、2倍の40年に見
積もりを直さなければなりません



最後に補足しておくと、『ライフ・シフト』には、人生100年時代
を生きる方法として、現役時代を延ばすしかない、と書かれていま
す。





「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」




河合雅司さん「未来の年表(人口減少日本でこれから起きること)」





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