言葉が言葉として伝わるために大切なこと


営業は、消費者の心、市場の動きを的確に捉えることに始まります。
そして、「人を動かす力」が最も重要なのです。どんなに商品が優
れていても、時代のニーズに合っていても、人を動かさねばその商
品が出ていくことはありません。

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そして、人を動かすために使うもの、それが「言葉」にほかなりま
せん。

メラビアンの法則が、私に改めて教えてくれたのは、「非言語の表
現(声のトーン、口調、ボディランゲージ)に人間性が現れてしま
うから人間性を磨く重要性がある」ということでした。

つまり、どれだけ言葉を使って相手に伝えても、伝わるのは言葉以
外の部分が殆どです。

非言語の表現が伝わるとは、自分自身の佇まいであり雰囲気でもあ
り、態度が伝わる
ということ。


とはいえ、言葉なくして営業を語ることも出来ません。

つまり、自身の言葉が相手に伝わるようにするには、人間性を磨く
ことが重要
なのです。


営業マンは、言葉を用いて相手を説得と納得をさせなければなりま
せん。

私の言葉が相手の心に届くようにするため、言葉を扱う仕事をして
いる上で影響を受けた“言葉”があります。

まずはこちらから。


新渡戸稲造「武士道」より

知識はそれを学ぶ人の心に同化し、その人格に現れる時のみ真実
 のものになる
。』


『Knowledge becomes really such only when iti is assimilated
 in the mind of the learner and shows in his character.』



これは、直接言葉が出てくるわけではありませんが、言葉を用いて
正しいとされる知識を相手に伝えたとしても、その知識に相当する
ような人格がなければ、相手は伝えられた言葉を正しい知識とは受
け取ってはくれない、というものです。


同じ内容(知識)を話したとしても、人によって伝わり方がどこか
違ってしまうのは、人格、つまり、人間性によるところのもの。



次に紹介したいのがこちら。


見城徹さん「読書という荒野」




以下引用。


編集者の武器は「言葉」だけだ


編集者の武器は言葉しかない。もちろん作家を口説くために、相手
のことを徹底的に調べるとか、全作品を読み込むとか、いろいろな
努力の仕方はあると思う。

しかし手紙を書くにしても、会って何か言うにしても、最終的な武
器は言葉だけだ。

出版とは虚業である。


たとえば石油や鉄などの原料を仕入れて、それを加工して工業製品
を作るのとはわけが違う。人の精神という目に見えないものを、商
品に変えて流通させ、それを何億もの金に変える商売だ。

こんな商売はいかがわしいとしか言いようがない。


それを誠実な営みとして成立させるには、編集者の生き様が厳しく
問われる。編集者の仕事とはそういうものである



以上引用。



こちらは、人間性でもなく人格でもなく、「生き様」こそが、言葉
を扱うものにとっては厳しく問われるとしています。


私は、「生き様」とは教わらずに、「日常生活」が左右すると、新
人営業マンの頃それこそ激しく指導を受けました。


その場しのぎの言葉でどれだけ取り繕うと「日常生活」がだらしな
ければ、相手は敏感に察知して引いてしまいます。

取り繕うわけですから、表面的にいくら熱弁を振るったところで、
日常生活がだらしないわけですから、相手からすると透けて見える。


言葉が伝わるためには、自分のやりたいことが明確で、かつそれに
ついて四六時中考え、ありったけの時間を実践に投入しなければな
らない
と思うのです。


常日頃から日常生活から、いつも営業について考えているかどうか


そんな人たちの言葉は、いくらたどたどしくても言霊となって相手
に伝わっていくのだと思います






志村史夫さん「日本人の誇り「武士道」の教え」





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