臭いというニーズ
ニーズを掴むといいますが、これが中々難しい。
まず、ニーズに気づけるかどうかです。
これは、常日頃からの関心だと思います。
臭いだってニーズになります。
お客さんは、一体何にお金をだしているのか?
これを考えることは、大事なことです。
なんとなく、商売や営業をやっていても、
決して上手くいきません。
何も考えずにやって、成功しているなら、
それは、奇跡としか言いようがありません。
例えば、美容室の場合を考えるとどうなるか?
お客が来店する目的は、何か?
カットするため、ヘアカラーをするため
・・・じゃありません。これは、あくまでも、
目的を果たす為の、手段でしかありません。
では、目的は何か?
ズバリ、”キレイ”になるためです!
他には、”変わりたい”とかです。
な~んだ、こんなことかと思った人。
絶対に商売失敗します。必ず。
この目的を無視してうまくいっている美容室を
私は知りません。
この”キレイになりたい”を満たす為に、
カットやパーマ、ヘアカラーをしているだけなのです。
このことを無意識で分かっている美容師さんは、
上手くいっています。
でも、このことが頭でしかわかっていない人は、
全然ダメです。
キレイになるためにお金を出しているのであって、
カットにお金を出しているのではありません。
もちろん、これに限ることではありませんが、
これは絶対条件です。
低料金大型チェーン店に来店する人は、
安さという価格そのものにお金を出しています。
(もちろん例外はありますよ)
臭いについての説明が遅れましたが、
これは、お客も気づかないニーズの代表例です。
昔の米国では、「口臭」という概念があまり
一般的ではなかったそうです。
しかし、他人の口臭に悩む人は多かったらしく、
せっかくいい印象なのに、実際に会うとひどい
口臭というのは、全てが台無し。
そこでリステリンは、
「口臭で人間関係が悪くなります。
口臭を予防しましょう」
と提唱し、
「気づかなかったけど、
自分も口臭で迷惑をかけているかもしれない」
というお客を創り出し、リステリンは世界的な
大ヒット商品になったそうです。
今あるヒット商品というのは、誰かが気づかない
ところに気づいて証なのではないでしょうか?
意外とそのへんにニーズはころがっているかも。
コメント