2019年のヘアケア市場


ヘッドスパや育毛剤など頭皮を手入れする商品、サービスへの関心は、年々高まっているようです。美容室のメニューの一つとして定着してきた「ヘッドスパ」ですが、ヘッドスパに興味を持つ人は多いようですが、実際にお店で体験する人となると2割以下にとどまるとも言われています。ヘアケアに関心はあるものの、具体的にどのようにヘアケアをやっているのでしょうか?

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2019年のヘアケア市場は4527.5億円

以下引用。

2020年はコロナ禍でマイナス成長

矢野経済研究所は、国内のヘアケア市場を調査、カテゴリー別の市場動向や将来展望を推測し、2020年11月9日そのサマリーを発表した。

同所によるヘアケア市場の定義は、毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場の4分野で構成。2019年のヘアケア市場規模は4527.5億円(前年比0.9%増)で、毛髪業市場28.5%、植毛市場1.1%、発毛・育毛剤市場16.6%、ヘアケア剤市場53.8%の比率だった。シャンプー、リンス、トリートメントのヘアケア剤市場は2435.8億円になる。4つの市場すべてで前年実績を上回った。(後略)

以上引用。


これに対して私は以下のツイートをしました。




発毛・育毛剤市場16.6%、ヘアケア剤市場53.8%を合わせると、70.4%
7割の人が、何らかしらのホームケアをしている!?』




ヘアケア市場規模とは、毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場の合計のことです。

市場を大きく分けると、三つになります。

「ヘアケア剤市場」「毛髪業市場」「発毛・育毛剤市場」


ヘアケア剤市場には、シャンプー、トリートメント、リンスが含まれる。

毛髪業市場とは、かつら、増毛、育毛、発毛サービス提供とそれに伴う商品販売。

発毛・育毛剤市場とは、一般で売られている発毛・育毛剤と医家向けがあります。つまり、薬として処方される。


2019年のヘアケア市場は4527.5億円ということで、記事には2015年からのヘアケア市場規模の推移がありました。

あまり意味はないからもしれませんが、2011年からの推移を載せておくと、


2011年 4271.0億円
2012年 4314.0億円
2013年 4353.0億円
2014年 4414.0億円
(4月消費税率8%へ)
2015年 4383.0億円
2016年 4429.0億円
2017年 4430.4億円
2018年 4488.9億円
2019年 4527.5億円
(10月消費税率10%へ)
2020年 4342.0億円(予測)


数字だけみると、ここ数年は順調に推移している感じです。


では、ヘアケア市場カテゴリー別構成比はどのように推移しているでしょうか?

2015年のヘアケア市場カテゴリー別構成比は、

「ヘアケア剤市場(51.7%)」
「毛髪業市場(32.0%)」
「発毛・育毛剤市場(15.3%)」
「植毛市場(0.9%)」


2019年のヘアケア市場カテゴリー別構成比は、

「ヘアケア剤市場(53.8%)」
「毛髪業市場(28.5%)」
「発毛・育毛剤市場(16.6%)」
「植毛市場(1.1%)」


ヘアケア剤市場と発毛・育毛剤市場の合計が、

2015年では67.0%
2019年では70.4%



実際のところヘアケアに関しては、専門店を利用するというよりも、自宅でのケア主流であり、7割占めていると考えていいのでしょうか。



最後に、矢野経済研究所によるヘアケア市場の将来展望を以下に掲載しておきます。

将来展望

2020年度のヘアケア市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比95.9%の4,342億円になると予測する。

市場では、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症の拡大と感染予防対策により、ヘアケア商材や毛髪業の接客販売、植毛医療・クリニックなどの施術業務に影響が生じた。

新型コロナウイルスの爪痕は深く、客足もコロナ禍以前と同水準に回復するには時間を要する見込みである。

2021年にかけて、国内外の人や物の出入りなどの規制が段階的に緩和され、消費環境が改善されるとともに、ヘアケア市場も緩やかに回復推移する見通しである。





中室牧子さん 津川友介さん
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法





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