聞き上手になるために大事なこと


他人の話を聞くという行為は、意外に疲れるものであり簡単なようで難しいものです。何故なら、ついつい、自分がしゃべりたくなるからです。人間は、自分の話を聞いてくれる人の話を聞きます。営業で相手に話を聞かせようと思えば、まず、自分自身が相手の話を聞かなければなりません。つまり「聞き上手」になる必要がある。

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聞くという行為、どんな感じ(態度・雰囲気)で聞きますか?

どういう風(態度・雰囲気)に聞いてもらうと、嬉しいですか?



これは、反応があるかどうかであり、リアクションの有無です。


私は、かつての上司から相手の話を聞くときは「体を張って聞け!」と教わりました

「体を張って」とは、真剣な目つきで、身を乗り出して、オーバーリアクション気味に、絶妙なタイミングで相槌を打つこと


これを初めて教わったときは、正直ピンときませんでした。


ところが、営業をやっていくうちに、リアクションをとれる人が、実は、そんなに“多くはいない”ことに気づきました。

面白い事にリアクションの取れる人に共通するのが、美容室のオーナーであれば、そのお店は繁盛店だということ。

それもそのはずで、美容室の要は、やはり「接客」だからです。

自分の話に絶妙なタイミングでリアクションを取られたりして機嫌を損ねる人なんていないでしょう?

むしろ気分よくなりませんかね?


接客において、お客の話を聞いているか聞いていないか分からないようなリアクションを取る人間に技術を任せたくはないでしょう?

ましてや、説教されたり、上からモノを言われたり、教えてきたりされたら、たまりません。

ただ、こういった状況が好きな人もいるのが人というものですから、例外はあるでしょう。

しかしながら、例外は例外で、「類は友を呼ぶ」であり、ぞんざいな接客をするところは、ある程度でストップしてしまいます。つまり、お店は伸びません。


他人の話を聞くというリアクションだけで、売上が左右されることを美容室の多くは、どうやら知らないようです


私が聞き方を最初に教わった時にピンとこなかったように、美容室にいくら「聞き方が大切」だと教えたとしてもピンとくるどころか、ましてやそこを実践する人間なんて殆どいません


聞くという行為は、誰でも出来る簡単なことですが、簡単で有るが故、真剣に取り組もうとする人も少ない

何故なら、聞いていると自分では思い込んでいるから。




江口克彦さん「部下の哲学」




この本の中で、「聞き上手」になるために大事なことが三つある、とあります。


一つは、相槌を打ちながら聞くということ。

二つ目は、身を乗り出して聞くということ。

三つ目は、話してくれたことを感謝し、褒めること



二つ目までは、営業マンならば実行している人も多いかもしれませんが、三つ目はどうでしょうか?


三つ目の「話してくれたことを感謝し、褒めること」について、江口さんは以下のように説かれています。

『たとえすでに知っていた内容であっても、「いい話を聞かせてくださってありがとうございました」と言うこと。

このときに大切なことは、内容の善し悪しだけでなく、自分に話をしてくれた、その誠意に感謝し、褒めることである。

相手は自分の話が役に立ったという喜びを感じることで、「また何かあればこの人に情報を持ってこよう、教えてあげよう」と思うものだ。

しかし「ああ、その話はもう知っています」という受け答えであったり、ましてや「もっと面白い話はないのですか」などと言われたりしたら、「もう二度と話してやるものか」と思ってしまうのが人情である。

とにかく話してくれる人に対して真剣に耳を傾ける。そして話を聞いたあとには心から感謝しお礼を言う。そうすれば、こちらが求めなくとも、いい話、いい情報が届くようになる。』



かく言う自分自身も他人の話が聞けているかどうかは微妙なところがあるので、改めて日常的に取り組もうと思います。





江口克彦さん「上司の哲学」





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