かぜ薬を誤解して飲んでいませんか?
本日は3連休最終日。「Go To」関連で何やらゴタゴタが続いているようです。依然として新型コロナウイルスの感染拡大が日本のみならず世界中に広がる中、先日、希望の光かもしれないようなニュースが流れました。アメリカの大手製薬会社であるファイザーが新型コロナウイルスのワクチンを開発したとのこと。
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このワクチン開発にコロナの終息を期待する人も多いかと思います。
実際のところ、このワクチンの効果がどうであれ、ワクチンを打ったから必ずコロナに罹らないというわけでもなく、そこを誤解している人はある一定数は存在するのかもしれません。
だからといって、ワクチンを打つ必要はないとも思いませんし、大事なことは、ワクチンがどういうものかを理解した上で活用するということではないでしょうか?
ワクチンに限らずですが、薬に関する知識も相当に個人差があるように思っていたのですが・・・こんな記事が。
かぜ薬、65%が誤解 ウイルス倒さず、正しく服用を
以下引用。
市販のかぜ薬について、使用者の65%が「ウイルスを倒す効果がある」と誤解していることが武田コンシューマーヘルスケア(東京)の調査で分かった。気温の低下でかぜが流行しやすい季節になっており、同社は「正しく服用しないとかぜが長引く可能性がある」(マーケティング部の上西宏一マネジャー)と指摘し、症状に合わせた服用を呼び掛けている。
調査は昨年12月にインターネットで実施。市販のかぜ薬が細菌やウイルスを倒すかどうか聞いたところ、30%が「すべての薬に当てはまる」、35%が「一部の薬に当てはまる」と回答。正解の「このような薬はない」は35%にとどまった。
市販薬は喉の痛みや鼻水、発熱などを抑える成分を配合しているが、ウイルスを倒す効果はない。撃退するのはあくまで人体で、薬は「免疫機能を発揮できるように症状を抑えて体力が奪われないようにする」(同)のが主な役割だ。
医療機関で処方される抗生物質に対しても、誤解が多い。国立国際医療研究センター病院が今年8月に実施した調査では、約半数が「ウイルスをやっつける」と誤解しており、効果がないと正しく認識していた人は2割を切った。
以上引用。
これに対して私は以下のツイートをしました。
となればウイルスと細菌の区別もつかないでしょうね。
— arusara (@arusara_jp) November 22, 2020
かぜ薬、65%が誤解 ウイルス倒さず、正しく服用を(時事通信)#Yahooニュースhttps://t.co/KgXzXmpEak
『となればウイルスと細菌の区別もつかないでしょうね。』
かぜをひく原因の殆どがウイルスに感染するからとされています。
人間の身体には免疫という仕組みがあり、それによりウイルスを駆除というか撃退というか処理してくれています。
本来、処理してくれるはずのウイルスを上手く処理できなければ、何らかの症状が出るというわけですね。
記事にあるように、市販のかぜ薬は、この症状を抑えてはくれるものの原因となるウイルスを撃退するものではありません。
あくまでもウイルスを撃退してくれるのは、免疫ということ。
この免疫については、以前のエントリー「言葉の意味を理解することも予防の一つ」でも取り上げたのですが、ホント注意が必要だと思います。
普段何気なく使っている「免疫力」という言葉があります。
これってどういうことかを以下を読むとよく理解できます。
「免疫力」という言葉が不適切な理由…「トンデモ」健康情報に踊らされないために
かぜ薬の誤解もそうですが、免疫に関する誤解も上記記事から察するに相当にありそうです。
しかも、現代においては、医療・健康の情報が、とにかく「情報が玉石混交で、無駄な情報に引っかかりやすい」というリスクがあります。
ですから、日頃より無駄な情報に引っかからないように自分の情報感度を上げる努力は必要だということです。
まあ、そのためには最低限度の基礎知識と教養は必要なのですが。
「カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(上)」
「カラー図解 EURO版 バイオテクノロジーの教科書(下)」
武村政春さん「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ」
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