お客に近づける・繋がる時代に問われること
デジタル技術の発展と普及によって、ビジネスの在り方は大きく変わっています。デジタル技術により企業側は、消費者(個人)により近づけるようになっています。誰もがスマホを持ち歩き、そこで日常生活の殆どが完結できるようになった現代は、企業側から見れば、個人の情報を得やすくなった時代とも言えるでしょう。
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そんな時代にあって、どんな業種のどんなビジネスであっても、より個人を知り、個人と直接つながるビジネスへとシフトしていく必要があります。
人がオンライン上でつながる場、つまりSNSは、まさしくその象徴なのではないかと思います。
SNSを使って集客する美容室も当たり前となってきました。
SNSを“使うから”集客できるわけではなく、あくまでも集客するためにSNSを使うが正しい見方だと言えます。
10年ひと昔とはよく言ったもので、その頃には紙媒体を使っての集客はまだ当たり前でした。
やはり、iPhoneの登場からなのか、集客に使うツールの変化がオンライン上に一気に加速したように思えます。
今、グーグルで「美容室」という検索ワードを入れると、所謂予約サイト(ホットペッパービューティー等)が検索結果の上位を占めます。
これもひと昔前には無かったことです。
以前であれば、美容室ごとにSEO対策を施したところが上位を占めていました。
それが、ホットペッパービューティーが上位を占めるようになり、美容室検索する場合、グーグルではなく、ホットペッパービューティーをはじめとする予約サイトに移行しています。
これは美容室に限らず、洋服でもそうで、スマホでZOZOアプリで検索するのと同じことです。
プラットフォームという言葉があるように、予約サイト上に美容室がなければ、世の中に存在しないと同じ意味を持ち始めており、それはAmazonでしかモノを買わない人にとっては、Amazonにないモノは、たとえ近くのスーパーにあっとしても、世の中にないに等しいのです。
とはいえ、予約サイトを通しての美容室検索が必ずしも美容室にとっていい事ばかりではないことも事実です。
予約サイトも美容室にメリットがあるように、あらゆるサービスを提供しているようですが、お客側からすると便利さという表面的理由以上にクーポン目的が本音といったところでしょう。
まあ、両者はそれを割り切って使っているのでしょうが。
美容室にしてみれば、予約サイトからの新規客に固定化してもらいところですが、ある意味では、固定化を考えると予約サイトなど利用しないはずです。
あくまでも新規客重視といったところでしょうか。
実際に美容室を利用した人の生の声、つまり紹介・口コミで来店する人ならば、固定化率も高いはずですが、そもそも予約サイトからの新規客に対して固定化するための能力を付けることは無意味なような気がします。
予約サイトから流れてくる新規客が少しでも固定化すればラッキーぐらいの気持ちでやらないと予約サイトの利用は止めたほうがいいのではないかと思います。
予約サイトによって美容室の可視化が進んでいると思いますが、それ以上に可視化できるものと言えば、やはりSNSです。
今では、美容室に限らずですが、あらゆるものをインスタを使って検索することが、もはや当たり前となっています。
美容室側もインスタを使って情報発信しており、有名店舗に代表されるようにスタイリスト個人でも情報発信する時代です。
そうだからこそ、来店するお客は、インスタを見て好みのヘアスタイルやダブルカラーといったものを直接注文します。
SNS以前であれば、ヘアカラーをしてもらうために来店していたのが、今では、美容室やスタイリストが発信するメニュー名をそのまま言ってくるようになっています。
予約サイトにしろSNSにしろ一長一短はあるにしろ、もはや使わざるを得ないものになっていることは事実です。
ただ、予約サイト、SNSを使う使わないは問題ではなく、大切なのは、それを使って「どうしたいのか」だということ。
冒頭にも書いた「消費者(個人)により近づける」を考えた場合、予約サイト、SNSをいくら使っても近づけることはできません。
何故ならば、来店して直接対面してこそ、本当の意味で近づける・つながるがそこで初めて問われるからです。
お客との関係性構築には、やはり相手にこちらの価値観というか熱量がどれだけ伝わるかどうか。
「消費者(個人)により近づける」時代とは、価値観・熱量が問われる時代とも言えるのではないかと思います。
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