本を読む価値とは


「人類の行動や思想はすべて、書物の中に魔法のように保存されている」トーマス・カーライル(イギリスの思想家)
所謂成功者は自分の仕事や業界についてよく知るために多くの本を読んでいるといいます。何故なら、本の中には、冒頭の文章にあるように先人の知恵が収録されているからです。

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世界3大発明とは、「羅針盤」「火薬」「印刷技術」とされています。

ちなみに現在の世界3大発明とは、「AI(人工知能)」「Iot」「ビックデータ」と新たに提唱されているようです。


世界3大発明のひとつである「印刷技術」と「本」は、切っても切れない関係にあると思います。

私自身、読書を好んでするタイプではなかったのですが、たまたま手にした本がヒットしてしまい、それからというもの読書を欠かさなくなりました。


読書の魅力を聞かれれば、シンプルに自分が知らないことが書かれてあるので好奇心を揺さぶられるから、と答えるでしょう。

そして、世の中にはとてつもなく頭が良く、面白い人がいるものだと感心してしまうからです。


佐藤航陽さんの「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」をご存知でしょうか?

その中で、「印刷技術」がもたらした影響が考察されているのですが、それがとても興味深かったのです。





以下引用。


テクノロジーの発明によって社会が劇的に変化した例に「活版印刷技術」の発明があります。

活版印刷技術が登場する前は、人間は知識を保存し共有する習慣がなく、知識とは口頭で伝承されるものでした。

書物の作成には莫大な費用がかかるため、一部の特権階級を除いては作ることも読むこともできませんでした

その当時は、知識は聖職者や貴族などの一部の人たちに独占されている状態にあり、市民は知識を入手する方法がなかなかありませんでした

15世紀にドイツのグーテンベルクが活版印刷技術を発明し、書物を安価に大量生産できるようになったことで社会は劇的に変わっていきます。

一般市民が安く書籍を購入できるようになり、人類は知識を蓄積し共有できるようになりました

そこから思想や哲学などの学問が生まれ、図書館や大学などの近代施設が作られていきました。

知識を保存し共有できるようになった人類は急速に文明を発達させていきます


以上引用。



数百年前の世の中では、知識は一部の人間しか知り得ることのできないものだったということ。

それ程に知識に価値が今以上にあったと言えます。

今では、誰でも本を読もうと思えば読めますし、いくらでも学ぶことも出来ます。

図書館なんていうのはよくよく考えると贅沢の極みですね。

全国の国立大学には、自前の図書館があります(多分?)。

各都道府県にも図書館はあります。


わざわざ本を買うこともなく読むことが出来ます。


人の話自体に価値があるのは、その内容がどこにも載っていない、つまり書籍化されていないからでしょう。

知識や考え方といったものは、大体が本の中に収められていることでしょう。

更に、現代ではインターネットが誕生しグーグルが登場したことで、本を読むことなく知識を検索することが可能となりました。


「印刷技術」を取り巻く歴史を紐解いていくと、本を読む価値を認識することが出来ます

これもまた本を読むことで得られた価値の一つです。


本を読むことなく知識を「グーグルで検索可能」と書きましたが、何をどのように検索すればいいのかは、実はその検索する人の知識と教養のレベルに応じるものです。


となると読む本もビジネス書のようなものよりも教養が身に付くようなものがいいに決まっています。

教養とは、表面的な知識やノウハウとは違い、時代が変化しても変わらない本質的なことをいいます。


表面的な情報やノウハウだけを身に付けるのではなく、「印刷技術」のように気になった物事があれば歴史の奥まで深く掘って、本質を理解するようにしなければなりません





見城徹「読書という荒野」





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