2019年は縮毛矯正剤が大幅増だったそうで
流石に12月に美容室を営業で訪れるとパーマをかけている人を普段よりは目にします。30年以上前であれば、美容師がワインディングをする姿は当たり前の光景でしたが、今やカラー剤を塗布する姿かカットが中心となりました。そこにアイロンでストレートをかけている姿をたまに見るような感じでしょうか。
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縮毛矯正剤が大幅増 2019年「薬事工業生産動態統計年報」
以下引用。
2019年の縮毛矯正剤(第一剤)が数量で前年比151%、金額で182%と大幅に伸びた。厚生労働省が2020年12月24日発表した平成30年(2019年)「薬事工業生産動態統計年報」による。
同年報によると、パーマネントウエーブ用剤の生産量(単位:千リットル)は、チオグリコール酸系1124、システイン系711、縮毛矯正1304で、前年比伸び率はチオ系はマイナス17.1%、シス系はマイナス0.1%だったが、縮毛矯正剤がプラス51.5%と大幅に増加した。この結果、パーマ用剤全体では前年比プラス7.2%増となった。
一方、金額(単位:百万円)では、チオ系2038、シス系1073、縮毛矯正3689で、パーマネントウエーブ用剤全体では68億になり、7年ぶりに60億円の大台を回復した。伸び率は、チオ系プラス5.6%、シス系プラス22.3%、縮毛矯正プラス82.1%だった。チオ系、シス系は生産数量は減少したが、単価がアップし金額が上昇した。
同年報の結果が理美容サロンのパーマネント市場状況をそのまま反映しているわけではないが、ウエーブやカールをつくるパーマネント離れが続いている一方、ストレートヘアへの需要は高まりをみせているのが伺える。
なお、同年報の薬事工業生産動態統計調査は、2019年1月より新調査で実施され、調査客体が製造業者から製造販売業者に変更された。また上記の生産のほかに、輸入(数量、金額)も記載された。
以上引用。
あくまでも2018年と2019年を比べてストレートの生産量が伸びただけで、所謂パーマに関しては相変わらず2005年より(記事参照) 生産量は減少傾向にあります。
もはや美容室の技術メニューの主役は、ヘアカラーというわけです。
ヘアカラーに関しても白髪染めが中心ですから、今後更なる高齢化が進むとなればその需要は高まることでしょう。
ストレート需要が今後どれほどの高まりを見せるかは分かりませんが、所詮は若者中心の技術メニューであるこを否めません。
マーケットの中心は確実に高齢化にシフトしているわけですから、ストレート需要が限定的であるだろうと思われます。
ストレートは髪の傷みとの戦いですから、そう何度も繰り返し行うこともできないでしょうし、ましてや美容師の中にもストレートをあまり好まない層もある一定数存在します。
最近は、酸熱トリートメント、酸性ストレートなるものが登場しているようですが、本質的にはパーマをかけることに変わりがないわけですから、髪の傷みはつきまといます。
〇〇ストレート、〇〇カラー、〇〇トリートメントは美容業界のアルアルで、登場しては廃れてまた登場する流れ。
髪をキレイにしたように見せかけてまた傷みつけるの繰り返し。
酸熱トリートメントや酸性ストレートを見て思うのは、髪を整形するとう方向性です。
現状、傷んだ髪を生まれながらの状態に戻そうとする流れか、もしくは髪を整形するような流れになってきているようです。
まあ、「髪をキレイにしたい」という需要を満たす方向性は同じだと思うのですが、一方では下記記事にもあるようにお客の期待に応えられていない部分もあるようで・・・
美容室でのヘアケア効果 実感できるのは1週間以内
市販のヘアケア商品のクオリティも上がっているようですが、髪の専門店として美容室が果たすべき役割は、まだまだあるように思います。
たとえドラックストアと美容室で同じ店販商品が売られていたとしても、価格の違いで選ぶ人もいるでしょうが、そこにプロである美容師から直接ヘアケアの説明があるかどうかでは売れ方は違うと思います。
自分の”口”を使ってしっかりと説明することが出来れば、パーマにしてもヘアケアにしても今以上に伸びると思うのですが・・・どうでしょうか?
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