変異した新型コロナウイルス


日本政府は感染力の強い新型コロナウイルス変異種流行を受け、全世界からの新規入国を今月28日から2021年1月末まで停止すると発表しました。但し、「経済活動への影響を避けるため」という理屈で、中国や韓国など11ヵ国との二国間ビジネス往来は継続するとのこと。

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全世界からの外国人の新規入国 28日から1月末まで停止 政府


イギリスのジョンソン首相は、同国で従来種と比べて感染力が強い新型コロナウイルス変異種が見つかったとして、今月20日よりロンドンなどをロックダウンすることを表明しています。


日本では、今月26日、東京都内に住む男女2人が、変異した新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。

空港の検疫所での検査以外で感染が確認されたのは初めてで、専門家は「今後も感染が増える可能性がある」として基本的な感染対策の徹底を呼びかけています



イギリスにおける「従来種と比べて感染力が強い新型コロナウイルス変異種」ですが、これをどのように理解し今後の感染対策はどうすればいいのでしょうか?


ということで、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health : NIH) でウイルス学・免疫学の研究をしている峰宗太郎先生が、変異種、日本への影響、感染対策に関する記事を書いているので紹介します。


英国で検出された新型コロナの変異株 日本への影響は?どの程度恐れるべき?

以下引用。

(前略)イギリスおよび周辺国において変異ウイルス(VUI 202012/01)の感染者数の大きな増加がみられており、ウイルスの性質も変化している可能性が否定できません。ただし現時点では感染しやすくなるとか重症化しやすくなるとかいう明確な根拠は特にはありません。今後さらなる検証が必要ですが、過剰に恐れる必要はなく、個人レベルでは基本的な予防策をとって感染しないようにすることが何より重要です。国としてはリスクアセスメントをしっかりとして素早く対策を講じる必要があるでしょう。

変異ウイルスであろうとなかろうと、現状では予防策によって流行を抑えることが何より重要であり、そのためには基本予防策、接触抑制などが重要になります。ワクチンや治療薬の効果が減弱する可能性は全くないわけではありませんが、現時点では大きく懸念する必要はないと思われます。(後略)

以上引用。



記事を読む限り、個人レベルではの対策を考えた場合、現時点で基本的な感染対策は全く変わらないようです。


変異したウイルスであるから、というのではなく、新型コロナウイルス対策はすべて同じで、しっかりとした基本的な予防策をとることが最も重要』とのこと


つまり、3密を避ける(換気も含む)、マスクをして距離をとる、咳エチケットを守る、手を洗う、体調不良や症状があるなら外出等を控え受診する。

そして、このような対策をしっかりとしていれば、変異したウイルスであろうがなかろうが、感染リスクを下げることが出来る、ということです。





武村政春「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ」




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