仕事を増やすが善であり仕事を減らすが悪に陥っていた私
経済産業省の発表によれば、中小企業の一人当たりの売上高はだいたい2000万円ほどだといいます(月単位約167万円)。一人2000万円だとしたら単純に5人で売り上げ1億円になります。売り上げを伸ばすことは確かに大切なことです。ただ、過剰なまでの利益の拡大を追い求める必要もないはずです。
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銀行借り入れを返せるくらいの利益があるなら、無理をして会社の売り上げを増やす行動など不要でしょう。
ちなみに老舗の同族企業は、こうした概念をしっかり保持していることから、数十年にわたり売り上げが変わらない企業も多く存在するそうです。
私も営業マンですから、一人当たりの売り上げを非常に意識します。
上を目指せばキリがありませんが、冒頭の数字はとっくにクリアしていますが、贅沢を言えばもう少しだけ数字を伸ばしたいところです(具体的な数字は控えますが・・・)。
一軒当たりの美容室との取引額を伸ばすか、新規顧客を獲得するかを両輪で行うことが理想なのですが、現実問題として一人でやるには少しばかり荷が重すぎるというのが本音です。
だからと言って、営業スタッフを増やしても数字だけは伸びるかもしれませんが、一人当たりの数字を考えると所詮は同じような感じ。
下手をすると一人当たりの数字も落ちることになりかねません。
コロナが襲ってくる前は、無理を承知で既存客の取引額アップと新規客獲得の両方を一人で行っていました。
既存客があるので、どうしてもそちらに重きが置かれてしまい(結局は私の甘えかもしれませんが)、新規客獲得は思うように出来ませんでした。
ただ、既存客の取引額アップにはとにかく力を入れまくりました。
具体的には、当ブログでいつも書いているように美容室での店内勉強会です。
多い時で、15~20軒の美容室で行っていました(今もあまりかわりませんが)。
ひと月に最低一回は勉強会を行っており、多いところではひと月に3回ほど行っていました。
つまり、売り上げを上げるためにひたすら美容室の軒数と勉強会の回数を増やすやり方です。
3年程この流れで行っておりましたが、昨年、まさかのコロナ禍。
当然ながら、多少なりとも動きを変えざるを得なくなりました。
勉強会の回数を減らすか、勉強会を中止するか、勉強会以外の方法で美容室をフォローするか、という状況となりました。
2020年の数字は、2019年(過去3年間で最も数字が良かった)と比べると落ち込んでいるのですが、正直なところコロナの影響なのかそれとも消費税増税の影響なのか、それとも私の美容室に対するフォローの変化の影響なのかが明確には分かりません。
ただ、感覚値でしかありませんが、勉強会の回数はひと月に一回で十分だと思いました。
コロナ以前よりも気づいてはいたことでしたが、勉強会自体が目的になっていたことがハッキリ分かりました。
これは、美容室側にしても私にしても。
どうやら“思い込み”というやつです。
勉強会を行う目的は、双方が売り上げを上げるためなのですが、勉強会自体が目的となってしまい、いつの間にか惰性的になってしまっていました。
ここに関しては、私の方が思い込みは強かったような気がしています。
思い込みというか、何かをやっていると仕事をしているような錯覚に陥っていたのかもしれません、というか明らかに陥っていました。
私の勉強会が美容室にとって絶対に必要なのだと・・・
思い上がりもいいとろです。
その証拠に勉強会を長年続けていた美容室が、コロナで勉強会をストップしたものの取引額は誤差の範囲内の変化でした。
ただ、テキスト形式にしてメール配信を一週間に一回は必ず行ってはいました。
仕事を増やせば増やすほどに売り上げが伸びると考えていましたが、どうやらそうではないようです。
仕事を減らすことによって、より多くを生み出すような努力を怠っていただけ。
どの努力が成果を生み、どの努力がそうではないかについて、常に意識を持たなくてはなりません。
仕事を増やすが善であり、仕事を減らすが悪という思考に完全にとりつかれていました。
もう少し冷静になって、成果を改善するために、何が問題で、何が重要で、そして何をすべきかを見つめ直す必要があるようです。
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