当たり前を当たり前に実行する
三戸政和さんの「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」の中で企業再生とは、「当たり前を当たり前に実行することである」と書かれていたのは目から鱗が落ちるようでした。
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実際の企業再生においては、外科手術的な対応として、銀行からの借入金を免除してもらうといった一部特殊なものもありますが、内科的な対応(事業面においての改革)は、ほとんどの場合、先に挙げたような当たり前のことの中から、とくに出来ていなかったもの、赤字の主な要因になっていたものを見つけて、まともなマネジメントモデルをいくつか導入するだけです。
現実はそんなものです。
それだけ、高い能力がない人には当たり前のことを当たり前に実行することは難しいのです。
以上引用。
上記の「先に挙げたような当たり前のこと」を以下に、いくつか抜粋して紹介します。
ホームページを作り自社の技術を公開する
新規の展示会に出展しPRしてみる
業務効率化のクラウドを利用する
新規営業の見込み顧客リストを作ってみる
見込み顧客へパンフレットを郵送してみる
見込み顧客への電話をそれぞれ3回ずつしてみる
会議を開き、社員の意見を聞き、自分の考えを社員に伝える
週次会議で先週と今週のPDCA管理をする
月次、四半期、年度計画を立てて、実行に向けて進捗管理する
等々、上記以外にもまだまだあるのですが、私の会社(中小企業)の状況に照らしてみるとこんなところが気になりました。
社員の資質に委ねているようなものばかりで、残念ながら会社として殆ど出来ていないものばかりです。
中小企業にありがちな、マネジメントがずさんな営業の現場では、
得意顧客ばかり頻繁に訪問し苦手な顧客にはアプローチしない
顧客情報が共有されていない
営業マンによってやり方が違う
部下に仕事を教えない、教えられない、「見て覚えろ」というスタイル
といった非効率がそこかしこに存在します。
もちろん、うちの会社にしても例外なく当てはまります。
前日のエントリーにも通じることですが、どれだけ個人が仕事が出来ようともたかが知れていて、それどころか仕事が出来る社員にのみ仕事が集中してしまい、その頼みである社員に何かあったときには何の対処も出来ずに、ただただ顧客に迷惑をかけるだけです。
私個人の仕事の在り方についての見つめ直しも当然ながら大切なのですが、それ以上に会社経営の在り方の見直しが遥かに大切です。
しかも、そのヤルベキ事のどれもが出来ていて当たり前のことばかりです。
ただ、三戸さんも指摘しているように、当たり前の事を当たり前に出来ることが最も難しいのもまた事実。
会社に山積する諸問題として、コロナ、人口減少、IT化等々挙げたらキリがありませんが、まずは目の前のヤルベキ事である当たり前を当たり前に実行することからスタートしなければなりません。
ただ、うちの会社にしても後継者の問題と重なり、トップが変わることによって、今まで潜在化していた問題が顕在化した感はあります。
最後に敢えて皮肉を書かせて頂くと、うちの社長が常々口にしていた「成功とは、ごく当たり前の事を効果的に行うこと」を、身をもって教えてくれた形になりました。
当たり前のことを当たり前に実行することは難しい、と・・・
三戸政和「営業はいらない」
グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」
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