コロナ以上の恐怖である空気感


東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県、大阪、兵庫、京都の関西3府県、愛知と岐阜の東海2県、それに福岡と栃木を対象に、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が出され、対象地域は11の都府県に拡大されました(期間は2月7日まで)。

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昨日、私は緊急事態宣言が出ている福岡(福岡市)に出張でした。

長崎市を出て、高速道路から首都高速道路を利用して博多駅周辺へ向かう、いつものルートで福岡市入りしました。

宣言が出ているせいなのかは定かではありませんが、とにかく車が少ない。

いつもなら「ここで進まないよな」というところもスイスイ進む。

気持ち悪さすら感じるほどに車が進む


長崎市でも福岡市でも県をまたぐ移動自粛要請が出ていますが、あくまでも不要不急の観点であって、仕事が不要不急と言われてしまえばそれまでなのですが、どうやら仕事の移動は大丈夫らしいので、取り敢えず出張しました。


仕事であっても、「在宅勤務・時差出勤やオンライン会議を積極的に実践するように」とのことですが、どれ一つ今私がやっている仕事には当てはまりません。残念ながら。


自身の健康管理を徹底した上で、3密を避け、人と人との接触を減らすことが一番の感染症対策、というかこれ以外に出来ることなどあるのかなとも思うのですが。


私が出張でやる内容と言えば、美容室での勉強会です。

もちろん、その後の所謂“会食”などありません。

車で長崎から移動して、美容室の駐車場に車を止めて、マスクを着用してお店に入り、そこで感染症対策を講じた状態で、勉強会を行う。

そして、終了すれば、車に戻り、次のお店に移動する。

人との接触といえば、美容室の方のみ。

昼食もコンビニに行き、車中で済ませる(ここで多少の人との接触はあるかもしれませんが)。


美容室の方も昨年のコロナ禍以来、「どこにも行っていません」という方が殆どです

もちろん旅行などもってのほかで、外食(特に夜)をする方も少ない、ましてや、身内に医療関係者がいればなおさら、外出もしなくなる

あるとすれば、美容室と自宅の往復。


私も会社と自宅の往復(徒歩で殆ど人とすれ違わない)、会社から美容室に向かう、一通り営業を終えて帰社。

そして、徒歩で自宅へ向かう。

たまに、週末外食はします。ただ、コロナになってからあれだけ繁盛して入れないお店も閑散としていて、あらゆる感染症対策がとられています。

つまり、お店に入っても人との接触がない。

一番人と接触するのは、皮肉にも近所のスーパーかもしれません


自分で言うのもアレですが、科学的根拠を持って感染症対策は行っているつもりです。

当ブログでも色々と調べて今までにも書いてきましたから。


例えば、感染が出た施設に消毒が行われても行かないという意味不明なこともしないのですが、なんというか「空気感」にやはりどこか抑え込まれている自分がいます。

いつの間にか、過度な感染症対策ではなく、人目を気にする動きになってしまっている気がしております


昨年の緊急事態宣言が出された際には、普通に仕事をしておりましたが、昨年以上に感染者が多いからという理由ではなく、空気感がとにかく悪いせいで普通に仕事ができなくなっている。


だから、あえてこの時期に不特定多数の人が集まるような場所に行く気もしないし、行こうとも思わない、というか思えない


どこの誰だか知らない人と会おうとも思わない


イベント事が中止や延期になっているのは、感染症対策の観点云々ではなく、ただの空気感によるものでしょう。


空気感が感染者ゼロしか許さない

ゼロリスクなどあり得ないのに、世間の空気感がそれを許してくれない

まさに自粛同調圧力


どう考えても、飲食店の20時以降の営業自粛が、科学的根拠があるはずもないのに、そうせざるを得ない空気感

ルールを守って営業している飲食店を休業に追い込むような空気感

私自身、今の営業所の責任者という立場から考えると、私が感染することなどあってはならない空気感


建前では、「感染したら感染したとき」とはいうものの、誰だって感染したくないのが本音でしょう。

だから、「自分の日々の行動を隠すような発言が目立つ」とお客である福岡の美容室オーナーが教えてくれました。

誰だって他人の目が気になり、疑われたくはありませんからね。


考えても仕方がないけれども、仮に自分が感染し、完治したとして、それでも平気な顔をして、今のお客さんが自分の事を受け入れてくるるだろうかと思うようになってしまいました

そうなると負のループに入り、他人の軽はずみな行動が許せなくなるのでしょう

それが、感情だけの科学的根拠のない自粛警察のようなものを生み出しているのではないかと思います。

先日テレビで、「自宅でもマスク着用を」というフレーズが出てきたときには、くるところまできたなとうい感じでした。


昨年のニュースで、会社を辞めるかコロナ関係の医療施設で働いている奥さんにそこを辞めてもらるか、どちらかを選べといったものがありました。


そんなことを言う上司がいるのかとは思いますが、上司の立場を考えた時に、その上司も上からの命令でそうせざるを得ないかもしれないし、会社から感染者を出してしまったらどうなるかを考えて発言したのだろうな、と思ったものです。

現に、美容室オーナーも事あるごとに、「自分が感染したらお店を閉めないといけなくなるから」と言われる方が多いのも事実です。


コロナに感染する恐怖よりも空気感の方がよっぽど恐怖だなと。

しかも、肝心かなめの仕事でも成果が上がりにくい・・・

今後の会社の行く末も心配されますが、終わりの見えない空気感にほとほと嫌気がさしている私であります。


このような葛藤を抱えつつ、月末には熊本に出張です。

頑張ります。





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