令和元年の美容室店舗が数過去最高を更新


本日の内容はタイトルの通り、令和元年(2019年)の美容室の店舗数が、25万4422軒となり過去最高を更新したそうです。いつも書いていることですが、美容室を取り巻く現状として、増加する店舗数とは反比例して美容室の市場は2008年頃より減少傾向にあります。更に、働き手となる新卒美容師の数も減少傾向となっています。

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美容室の店舗数、令和元年は25万4422軒 過去最高を更新

厚生労働省は2021年2月18日、令和元年度衛生行政報告例を発表した。美容所(以下、美容室)は25万4422軒で過去最高を更新。理容所(以下、理容室)は、11万7266軒に減少した。

(中略)

美容室の店舗数は、前年比3282軒増の25万4422軒(前年度比1.3%増)と増加の一途をたどっている。一方、年々減少傾向にある理容室は、1787軒減の11万7266軒(前年度比1.5%減)となった。

従業美容師数は前年度比8275人増の54万2089人。従業理容師数は3751人減の21万4279人。なお、サロン1軒当たりの従業者数は、美容室が2.13人、理容室が1.83人でどちらも前年と同じだった。

令和元年(2019年)の美容室店舗数25万4422軒は、平成元年(1989年)の18万5452軒と比べて6万8970軒増えている

一方、理容室の11万7266軒は、平成元年の14万4522軒から2万7256軒減った結果となっている。(後略)


以上引用。


この記事に対して私は以下のツイートをしました。





私自身が美容メーカーの営業マンであることから、美容室の軒数についつい注目してしまうのですが、理容室の軒数を合わせて考えるとどうなのかなと、何気に思ってしまいまして。


平成元年(1989年)

美容室:18万5452軒
理容室:14万4522軒
合計:32万9976軒



令和元年(2019年)

美容室:25万4422軒
理容室:11万7266軒
合計:37万1688軒



平成元年と令和元年を比べて、合計店舗数は4万1712軒増加していることになります。

美容室の店舗数だけを見ると6万8970軒増加ですが、理美容室の合計店舗数では、4万1712軒増加となります。


まあ、結果として増加しているわけですが、冒頭にも書きましたが、店舗数の増加に合わせて市場規模が減少していることが最大のポイントだと思うのです。

ここに関しては、市場規模減少は今後も避けられない、というかこれからが益々減少に転じていくのかなと。


何故なら、日本は人口減少にとっくに突入しているからです。


平成元年の日本の総人口数を探すことができなかったのですが、平成2年(1990年)の総人口が123,611,000人だったのが、令和元年の総人口は126,167,000人となり、結果として2,556,000人増加しています

ちなみに、総人口は、平成22年(2010年)に128,057,000人となりピークを迎えています。しかも丁度その時期に市場規模もピークを迎えています


平成元年と比べると、確かに人口は増加しているのですが、人口自体は減少に転じている。

先行して市場規模が減少したのは皮肉ですが、もちろん日本の経済状況により市場規模が減少したとも考えられます。

例えばデフレといった原因ですね。

とは言え、人口減少に転じた時期と市場規模の減少時期が一致するのは面白いところだと思います。


ということで、市場規模は、人口に比例すると考えられるので、人口減少に引っ張られる形で、今後は美容室の店舗数もピークを迎え、遅かれ早かれ減少に転じるだろうと思います。





河合雅司「未来の年表(人口減少日本でこれから起きること)」




河合雅司「未来を見る力(人口減少に負けない思考法)」





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