ドン・キホーテの「セルフ酸熱トリートメント」薬剤について


美容室が取り扱っている商材、所謂美容室専売品は、年々その数が少なくなっていっているような気がします(あくまでも個人の感想)。以前であれば美容室専売品は、美容室でしか取り扱っていないモノとしてある程度の価値がありました。今では、一般市場で売れているものを逆に美容室で取り扱うようになってしまっています。

人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。





例えば、一時期ネット通販で飛ぶように売れていた美顔ローラーを美容室に美容ディーラーが売り込んでいった感じです。

ネット通販で美顔ローラーが話題となって、しばらくして美容室で扱うようになりました。今でも、たまぁ~に美容室で見かけます。

もちろん、逆もまた然りで美容室専売品が、一般市場で売られることもあります。

ヘアマニキュアは、その典型なのではないでしょうか?


数年前からドラッグストアには、美容室で取り扱っている店販商品が、美容室よりも低価格で置いてあります。

ドン・キホーテには、業務用商品も置いてあるので驚きです。


最近では、以下のツイートにあるようなモノまでドン・キホーテで取り扱っているようです。






以前から「売れれば何でもO.K!」のような感じは、美容業界にはあったので、まあ、このような流れは今に始まったことではないので、私からすれば別に驚くことでもありません。

美容室側からすれば「たまったもんじゃない」と言いたいところでしょうが、一部の美容メーカー、ディーラーからすれば、とくに美容室への販売に拘っていないのでしょうから、一般市場向けに販売する方が儲かるに決まっています。


先日も令和元年(2019年)の美容室の店舗数が過去最高を更新したことを当ブログでも取り上げたばかりでしたが、全ての店舗においてドン・キホーテで売られている「酸熱トリートメント」の薬剤を使った施術を行っているわけではないかもしれませんが、それだけの店舗数の美容室がやれてしまう施術に、もはや価値がないことなど分かり切った話でしかありません。


だとすると、「ヘアマニキュア」なんてどうなるのでしょうか?


こんな事を言うと、決まって「酸熱トリートメント」の施術は、「ヘアマニキュア」のように簡単ではない、だから比べるのはどうなのか、と突っ込む人がいるのですが、私からすれば、「ヘアマニキュア」と「酸熱トリートメント」の施術のレベルを競うことに何の意味があるのかと思ってしまいます。

突っ込むポイントが「技術」というところが、いかにも美容室らしく、それは「経営=技術」だと思い込んでいる、だからこそです


世の中のありとあらゆる「技術」が、今ではインターネットの登場により「情報」と同義になっているように思うのです。

技術自体にもやは価値などなく、それは単なる情報でしかなくなっている

もっと言えば、美容師は資格を取得すれば誰にでも出来る仕事なわけで。


現実には、美容室でしか出来ないコト(技術)とされているようなことであっても、一般市場では薬剤が売られ、美容師免許を持たない素人がやれてしまっている。


そこで、素人と玄人の差の話をしたところで何の意味もありません


だとすれば、一般市場で出回っていることを逆手に取って、具体的に、美容室の「酸熱トリートメント」と自宅の「酸熱トリートメント」の違い(比較)を明確に言えるチャンスと捉えるぐらいで丁度いいのではないかと思う私です。


今後も美容室で流行している技術に関するモノが一般市場に流出するでしょうし、逆もあり得るかもしれない。

なので、その時々で臨機応変に対応するしかないと思います。





川上徹也「物を売るバカ2」





人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。





【関連記事】
技術を競争する商売ではない

美容メーカーの営業マンとして

差別化したければ勉強するしかない

コメント

非公開コメント