どの形態の美容室で働くかで求めらるスキルが変わる


カット専門店、ヘアカラー専門店、メンテナンスサロン、そして低料金大型チェーン店の登場により、美容師も”どこで”働くかによって求められる仕事の内容が大きく変わってきているようです。仕事で求められるスキルはどこで働くかでも変わりますが、時代によっても変わっていきます。

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メンテナンス系の美容室で働こうが、デザイン系の美容室で働こうが、まず美容師になるには国家資格が必要です。

今後、この資格の扱いがどのように変わってくるかは分かりませんが、昨年12月23日のエントリー「国家戦略特区で外国人美容師解禁へ」で取り上げたように、特区限定で外国人美容師が解禁されるようです。

大体が、特区限定で始まり、いつのまにか全国展開となっていた、というのが流れのようなので、数年後美容室で外国人の方々が働いているのも珍しくはなくなるのでしょう!?

コンビニで今でこそ外国人の方々が働いているのが珍しくなくなりましたが、最初の頃は戸惑ったものでした。少なくとも私は。

慣れとは怖いもので、今ではコンビニは外国人が働くところと定着しているような感じではないでしょうか。

それと同じことが美容室でも起こるでしょう、とは敢えていいませんが、なるならないは別にして流れとしては完全に出来てしまっています。

当然の事ながら、多くの外国人美容師が働く場所として私が考えているのは、冒頭に書いたようなお店です。

言葉を選ばずに書かせて頂くと、「切って・塗って・巻いて」という仕事ではなく作業を中心とするお店で働くのではないのかなと。

そもそもが美容業界は、他業種・業界に比べて賃金の低さが指摘されています。同時に人手不足の業界でもあると。

コンビニにも通じるところですが、人手不足というよりも低賃金労働者不足と言ったほうが適切でしょう。


美容室オーナーとすれば、安い労働力であればあるほどいいに決まっているので、特区限定が解かれれば外国人美容師を雇うことも視野に入ってきます。

とは言え、コンビニと違って美容室の仕事では「接客」が中心となるので外国人美容師には難しいのでは?と指摘されるかもしれませんが、先述したように冒頭に列挙した美容室の形態では「接客」を排除したものとなっています。


何故なら、仕事ではなく「作業」だからです


所謂低料金大型チェーンでは、「切って・塗って・巻いて」という作業を機械のように正確に、そして迅速に仕上げることが求められています。

美容師の仕事が機械化・自動化になるとは思いませんが、仕事をする人間自体を機械化・自動化するような流れになっているのが、低料金大型チェーン店をはじめとするカット専門店、カラー専門店、メンテナンスサロンなのではないかと思うのですが。

まあ、人の働き方・生き方の問題ですから、それがどうこうとは特に何も思いません。

技術の安売りが流行の一つである美容室では、当然の流れであり、求められスキルの一つであるとも言えるでしょう。


一方で、デザイン系の美容室では、求めらるスキルは違います。

お客の要望・希望に応えることの出来る技術力は当然として、「接客」つまり、コミュニケーション能力、もっと言えば相手に不快感を与えないスキルのようなものが必須なのではないかと思います。


店舗ビジネスの要は、どこまでいっても”人”です

コロナで明確になった一つに「わざわざ行く価値のある店舗」が生き残る、というものがあります。

ネット・自動化・機械化の代替の難しいサービス業として美容室は確実に入ります。

つまり、人間のコミュニケーションが価値そのものである仕事こそが美容室であり美容師なのです。本来は。

あるべき姿である美容室の形態「デザイン系の美容室」で働く美容師には、コミュニケーション能力、具体的に書くと「人を不快にさせないこと」が今後一層求めらるのだろうと思います。





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