コロナ“だから”セルフ美容なのか?
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌からの広告は、一方的に、いわば与えられたものでしかありませんでした。それがインターネットの普及とスマホの登場によって、情報に直接繋がることが出来るようになりました。そして、与えられた広告から能動的に消費者側から広告に限らずモノ・サービスを選択できるように変わっていきました。
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そのような流れがあったからかどうかは定かではありませんが、美容室を営業で回っていると美容室側から、いつからかよく聞くようになったフレーズが「最近は、お客さんの方が美容に関する知識やサービスをよく知っている」というもの。
どうやら美容室が接客中に感じることのようです。
情報はあちこちに氾濫していてスマホひとつで選び放題の時代。美容室だけが美容に関する技術からサービスの主役ではもはやありません。
美容室専売品という言葉の意味合いも時代によって変化してきたと思います。今更ながらに思うのが、美容室以外で販売されているモノとサービスによって自宅でも美容室でしか出来なかったコトが出来てしまう。
まあ、前日のエントリーなんかはまさしくそうでしょう。
「完全無人化のセルフヘアサロン!?」
そこに美容師がいないにも関わらず成立する美容室って・・・感じです。
コロナによってホームカラーを試した方も多いと聞きます。その需要を美容メーカーが見逃すはずがないので。ということで以下をどうぞ。
『【花王調査】ウィズコロナで変わるセルフ美容 自分磨きで前向きに』
コロナ禍で外出自粛が求められ、自宅での時間が増える中、セルフ美容はどう変わったのか。
花王の「生活者研究センター」は、2020年4~5月と7~8月の2回にわたり、美容感度の高い女性を対象に実施したオンラインインタビューの結果を公表した。
(中略)
ヘアスタイルやヘアカラーにも変化
髪については、ヘアサロンに行きづらかったり、人と会えなかったりする自粛期間をチャンスと捉え、グレイヘアにチャレンジしたという女性もいた。
また、思い切って新しいへスタイルに変えたことで、コロナ禍の中での気分転換になっただけでなく、「新しいイメージの自分が発見できた」という声も上がった。
いつもと違う生活は、ヘアスタイルやヘアカラーを変える機会となり、こもりがちな暮らしのなかで気分をリフレッシュさせるきっかけになっていたようだ。(後略)
以上引用。
まあ、花王による調査という名の広告でしかないとは思うのですが、コロナ以前からホームカラー、セルフエステ器具などは沢山存在していたわけです。
ただ、それを使う切っ掛けがなかっただけに過ぎません。
実際に使ってみて消費者がどのような反応をするのか?
「やっぱりプロじゃないと」なのか「結構これで十分」なのか?
美容メーカーがコロナ以前より淡々と広告していたように、美容室もコロナ以前よりホームカラーを初めとする自宅で試せる美容関連商品との比較対象を接客中に行っていたのかどうか。
コロナ云々というより結局は、日頃の取り組み(美容室の営業活動と美容メーカーの広告活動)があからさまになっただけのような気がしてならないのですが。
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