美容室を利用しない女性はどれくらいいる?


どんな商売でも同じだと思うのですが、集客と失客防止に力を常に入れなければ、安定して売上を保つことは至難の業です。お客になってもらうのにかなりの苦労を要するものの、一方では、いとも簡単に去っていくのもお客であります。私が働く美容メーカーにしても例外なく当てはまります。

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もちろん美容室も同じで、来店サイクルの長期化は、お客の数が滅茶苦茶多いならば気にもならないかもしれませんが、失客と同時に来店サイクルの長期化が起こると売上はものの見事に激減します。

来店サイクルが一ヶ月に一回だった人が、二ヵ月に一回の来店になると、年間12回来店していたのが6回の来店になる。そうなると実質的には、6人失客したことと同じ意味を持つ事になります。

来店サイクルを短期化する努力もせず、ましてや集客と失客防止にも取り組まず、更にはコロナ禍で潰れないとなるとそれこそ奇跡でしかありません。


以下は、毎年発表されている美容室の利用状況に関する記事です。


美容室を利用しない女性は1割強

「サロンユーザー2021年」(2020年調査、全国理美容製造者協会)によると、年に一度も美容室を利用しない女性は11.3%いて、前年より1.2%増えた。

年0回~2回の利用者は39.3%で、こちらは同6.8%増えた。1年間の利用回数の平均値は3.9回で前回より0.4回(9.3%)少ない。

年に一度も利用しない女性は、60代の12.7%が最多で、以下40代12.3%、50代12.0%。20代は7.4%で最小だった。

年に0~2回利用者は、10代が49.9%で最多。10代女性の半数は年2回以下しか利用していない。以下、30代45.8%、20代43.5%の順。年0回では最多だった60代は0~2回では30.3%と最小だった。(後略)

以上引用。



『年に一度も美容室を利用しない女性は11.3%』

これは、世の中の9割近い女性が利用しているのが美容室という意味ともとらえられますが、これだけの割合で利用しているモノ・サービスが他にありますかね?

美容室という言葉だけで殆どの人は理解できるし、余計な説明もいらないというのは、よくよく考えると凄いことなのかもしれません。

美容室を利用しない1割をなんとかして来店させる努力をするよりも実際に利用している人に目を向けることが現実的な取り組みなのではないかと思います。

あらゆるところで語られている「イノベーター理論」の消費者の分類における、ラガード(流行に無関心で保守的な人)は16%とされており、それが記事中の11.3%という数字なのでしょう。



『年0回~2回の利用者は39.3%。1年間の利用回数の平均値は3.9回』


現時点で美容室を利用していない人が、今後、利用を開始する可能性は極めて低いはずですから、利用しない人に目を向けるよりも利用している人に目を向けるべきです。


約4割の年0~2回の来店サイクルの人をプラス1回にするだけで集客一人分に相当します。

私からすると、この部分の取り組みこそが、前回・前々回のエントリーに通じるところなのです。


競争の激しい美容業界から一歩抜け出すために

続 競争の激しい美容業界から一歩抜け出すために


取り組みの詳細は上記のエントリーに譲りますが、取り組みとはつまり、接客であり、セールストークであり、コミュニケーション能力であるということです。





堀江貴文「同調圧力なんかクソくらえ」




長瀬次英「マーケティング・ビッグバン インフルエンスは「熱量」で起こす 」





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