人口構造の変化を受けて美容室が意識すべきは?
人口減少している日本ですが、実際には、1億2千万人以上の人口をいまだに誇っています。所謂少子高齢化に伴う人口構造の変化は確実に起こっています。2017年には、女性の3人に1人が65歳以上になりました。2020年には、女性の2人に1人が50歳以上となり、全体では、65~74歳の人口よりも、75歳以上が多いのです。つまり、高齢者がより高齢化しているのが現在の日本の姿であります。
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ということで、女性の2人に1人が50歳以上という現実を踏まえて以下の記事をどうぞ。
『美容室でヘアカラーする女性は57% 09年以来最多』
美容室で年1回以上ヘアカラーした人は前年(2016年)より3pt増え57%になった。57%は2009年以来最多。
コロナ禍でホームカラーですます人が増えたという調査もあるが、前年より美容室派が2pt増えて、美容室派:ホーム派=76:24になった。
「サロンユーザー2021年」(2020年調査、全国理美容製造者協会)による。
美容室ユーザーベース(*)のヘアカラー平均利用回数は5.0回で、こちらは0.2回減少した。ヘアカラーの利用回数は年代と相関関係があり、10代は3.1回、20代・30代は4回台、40代・50代は5回台と、年齢が上がるにともない増え、60代は6.3回になる。
直近での使用金額は、白髪染め4277円、おしゃれ染め6145円と推計できる(ヘアカラーなどしなかった人の金額を白髪染め、おしゃれ染めした場合の使用金額から引いた)。
また、ヘアカラーをしている人は美容室の利用回数も多く、年間使用金額については、ヘアカラーなどしなかった人は2万8335円なのに対し、白髪染めをした人は6万7670円と倍位以上に多い。
(*)サロンユーザー調査では、年3回以上美容室を利用する女性をサロンユーザーとして集計。2回以下の女性は含まない。(後略)
以上引用。
まあそれは、白髪染めをするであろう40代以上の女性の数が増えているとうことなのでしょう。何とも中身のない記事なのですが、それを取り上げる私もどうかと思うのですがね。
それはそうと、人口減少と人口構造の変化を受けて美容室が意識すべきは、一つは集客、一つは美容に対するのニーズの変化でしょう。
集客については、今回のコロナ禍で嫌というほど思い知らされた美容室が多いのではないでしょうか?
取り敢えず集客の問題は置いておいて、美容に対するニーズですが、今後、マーケットの中心が50代以上となるので、老化防止、メンテナンス、若返り、リラクゼーションといったニーズを満たすことをかなり意識する必要がある思います。
老化防止、メンテナンス、若返り、リラクゼーションから連想する美容室で出来る事は何かを考えると?
・ヘアカラー白髪染め
・髪が細く、ボリュームダウン、頭皮が透ける、ツヤがない
・傷んだ髪の毛の修復(メンテナンス)
といった感じでしょうか。
「そんなのは、もうとっくにやっているよ」という声が美容室から聞こえてきそうですね。
確かに、上記の技術をやっていないお店を探す方が難しいように、既にやっている技術ばかりです。
ポイントは、いかにお客がその技術を求めて来店してくれているかどうかです。更にポイントになるのは、技術(商品・薬剤)や結果に固執しないということ。つまり、何を扱うかは問題ではないということなのです。
大事なことは、「何を扱うかよりも、その“何”をどのように売っていくか」であって、「お客が来店してくれない」「お客がやってくれない」ではなく、「いかに来店させるか」「いかにやらせるか」なのです。
一言で言えば、美容室の技術を売るという「営業力」を問われているということ。
商売とは「モノを売って利益を出すこと」です。そのモノを売るには営業をしなければなりません。
しかし、ほとんどの美容室が「いいモノをつくってさえいれば、人は集まってきてモノが売れる」と本気で思い込んでいます。
どんなにいい仕事や技術が出来る能力をもっていたとしても、その能力を売り込むことが出来なければ、何の価値も生み出せません。
自分(技術も)を売り込むには、営業力が不可欠なのです。
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