2020年度理美容市場


長崎市の話で恐縮ですが、今年の「ランタンフェスティバル」は中止となり、先日も「長崎くんち」の中止が発表されたばかりでした。そして、昨日、今年は開催予定とされていた「長崎帆船まつり」でしたが、中止が発表されました。理由は、新型コロナウイルス感染者が全国で急増しており、長崎県内でも増加傾向にあるため、とのこと。

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行く行かないは抜きにして、中止の発表を聞いてしまうと、なんだか非常に残念というか、やりきれない部分が多々あります。

新型コロナウイルス感染症について、正しい情報をもとに適切な感染対策を行いながら経済を回すことが大切であるとは思うのですが、人命と経済のどちらが大切か?という比べることに何の意味もない問いが、未だに世の中を支配しているようです。


経済を止めれば人命が救われるという勘違いを起こしている人が大部分を占めているようです。

もちろん、そんなわけがなく、経済が止まれば多くの人命が失われることに変わりはありません


音楽フェス市場 前年比98%減 330億円→6.9億円 ぴあ総研が公表


前年比98%減・・・衝撃すぎます。

冒頭の長崎の所謂「おまつり」の中止によっても経済損失は計り知れません。経済活動は繋がっているわけですから、影響が出ないわけがありませんから。

誰かが所得を減らすとその人は確実に支出も減らします経済とは、誰かの所得と支出に支えられているわけですから、一方では働く人間でありながら、その一方でお客となるわけで。

音楽業界で働く方々の所得が減ると同時に支出も減らすので、その支出に支えられていた会社なりお店なりが影響を受けるることになるのです。


そして、私の携わる美容業界も音楽フェス市場と比べると、まだまだマシなのでしょうが、とはいえ厳しい現実に直面しています。


2020年度の理美容市場規模は1兆9700億円

矢野経済研究所は2021年4月15日、「理美容市場に関する調査」(2021年)の概要を発表した。

2020年度の理美容市場は、コロナの影響を受け前年度比92.7%の1兆9700億円に落ち込んだが、2021年度はWithコロナ時代に対応した営業により、2兆1,052億円(前年度比106.9%)に回復すると見込んだ。

同研究所によると、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した2020年は
「理美容業界においても新型コロナウイルス感染症により顕著な影響を受けており、感染拡大への不安が続く中、消費者の巣ごもりや節約意識の高まりによりセルフカラーや来店間隔の長期化が進み、依然として厳しい状況が続いており、2020年度の市場規模は大幅に減少する結果となった」と分析している。

2021年度については、
「新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、2020年よりは若干でも改善することを前提とし、Withコロナ時代に即したサロン経営が定着すると見られることから、2021年度の理美容市場規模は、事業者売上高ベースで2兆1,052億円(前年度比106.9%)、このうち理容市場が6,232億円(同105.8%)、美容市場が1兆4,820億円(同107.3%)になると予測する」としている。

また、将来的には、
「国内理美容市場は、少子高齢化進行と出生率低下などによる人口減少で、市場規模は縮小が続く見通しである。そのため、参入各社が自社のシェアの獲得に注力する構図に変化はないと考える」と予想をしている。(後略)


以上引用。


ちなみに下記のリンクからも、矢野経済研究所による「理美容市場に関する調査」(2021年)の概要が確認できます。

理美容市場に関する調査を実施(2021年)


調査にもあるように、昨年はコロナですから当然の市場の落ち込みなのですが、2016年から見ても市場規模が微減傾向にありました。

市場規模が微減傾向にあるにも関わらず、美容室の店舗数(25万軒以上)は右肩上がりで増加している。

つまり、増加する店舗数で減少するパイを奪い合いが続く中で、2019年10月に消費税率10%、2020年はコロナが襲ってきたという、悪夢のような現実が美容業界に重くのしかかっているのです

仮にコロナが収束したとしても美容室経営には問題が山積しているということ。

昨年の今頃と比べても明らかに状況は悪くなっています。

ただ、コロナ収束が見えない以上は、この状況下で何とか生き残れるようにやっていくしかないのだと思います。





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