サービスと人とが一致してこその美容室
コロナ禍と言われるようになってから、サブスクリプションサービスを解約する人が結構いると聞きます(あくまでも私の主観)。メルマガやらオンラインサロンやらスポーツクラブ等、月額で何となく支払っているもののよくよく考えると、そこまで利用しているのか?なんて疑問がたまによぎるのでしょうか。コロナはその疑問が生じるタイミングだったのかもしれません。意外なほど不況にサブスクは弱いのかなとも思います。
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もちろん、美容業界でもサブスクは導入されています。
「メゾン(MEZON)」というサービスは今回以下の記事で初めて知ることになりましたが、やはりコロナによってかなり解約があったようです。
『美容室の新たな通い方を提供 ヘア業界の課題解決を目指す「メゾン」の鈴木代表【ネクストリーダー2021】』
「メゾン(MEZON)」は、美容室のシャンプー・ブローやヘアケアサービスを月額定額で提供するサブスクリプションサービスだ。2018年2月から展開し、加盟店は首都圏を中心に全国約1000店にまで拡大。カット・カラーを軸に運営する従来のサロンの在り方に対し、ユーザーはさまざまなメニューをより手軽に試せるようになり、美容室にとってもリピート率向上に貢献している。ユーザーと美容師どちらに対してもメリットをもたらし、新しい“美容室の通い方”を提案する画期的なシステムだ。そんな「メゾン」を率いる鈴木みずほジョシー(JOCY)代表が、「WWDJAPAN NEXT LEADERS 2021」に選出された。
(中略)
昨年4月の緊急事態宣言では、ユーザーに一時解約を促進し、調達したばかりの資金がみるみる減っていった。ジョシーとしては新規事業も計画したが、結局全て白紙に。新事業は私たちがすべきことなのか、私たちが提供したい価値に近づくことかと考え直した結果だ。経営者としては一番勇気がいる決断だったが、今はコロナ以前の8割までユーザーが戻っている。(後略)
以上引用。
『美容室どこでも通い放題「メゾン(MEZON)」』
美容室の仕事は、人がやるものです。当たり前ですが。
お客目線で考えると、サブスクリプションサービスが気に入って美容室に来店しているのか、それともサービスを利用したとしても技術を提供する美容師を優先順位としてもってきているかでは意味合いがかなり異なります。
やはり、単にサービスを利用しているだけなら、サービスの質の低下を感じたり、コロナ禍のような不況になると途端に見直すのでしょう。
技術の進歩の過程で新しいサービスが今後も数限りなく提供されると思いますが、気を付けなけばならないのは、サービスの良し悪し以上に「人とのつながり」を外して考えてはならないということだと思います。とくに美容室は。
何故なら、人が人にやる仕事だから。
コロナになって意外にも強いとされているのが、「前払い」や「先払い式のプリペイドカード」だそうです。
そういえば以前、ヘアカラーチケットというものが美容室で流行しましたが、何故か思うように定着しませんでした。
理由としてあるとすれば、一つは、ヘアカラー専門店といった低料金のお店の台頭。
もう一つは、そこに美容師とお客との「人間関係の構築」がなされてないのだと思います。
クーポン目的で来店していたものをサブスクによって一定期間囲い込みのような感じになっていますが、そこにはクーポンもサブスクも本質的には「人の存在」と「人とのつながり」が抜け落ちているので、サービスだけで選択される業態ではない美容室にとっては、お客との関係構築のために何がなされるべきかを見直す必要があります。
サービスと人とが一致して初めて集客と再来店の課題も解決していくのではないかと私は思います。
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